そらぷちキッズキャンプは、難病小児を主たる対象とする自然体験施設の運営に関する事業を行い、難病小児とその家族の「QOL(生活の質)」の向上や、心のケアに寄与することを目的としています。 キャンプでは、難病などの病気とたたかう子どもたちが、自然の中で、安心して、安全に楽しく過ごせるよう、特別に配慮されたキャンプ施設を、そして自然体験プログラム、医師、看護師、ボランティアによる医療的バックアップを提供し、病気の子どもやその家族が、病気のことを忘れ、笑顔で楽しいときを過ごし、「楽しい思い出」「すばらしい仲間」「生きる力」「希望」を得ることを目指しています。
「そらぷちキッズキャンプ」は医療施設を完備し、特別に配慮されたキャンプ施設や自然体験プログラムを設けた、子どもたちの夢のキャンプを創ります。病気の子どもたちやその家族が、自然の中で病気のことを忘れ、笑顔で楽しいときを過ごし、「楽しい思い出」「すばらしい仲間」「生きる力」「希望」を得ることができる場所を提供したいと考えます。
1-1)対象とする子ども
難病などの病気とたたかう子ども(血液、循環器、免疫不全、肝不全などの疾患)
・日本の子どもの難病は、500種類を超え、20万人以上の子どもが患っている
・アジア初の施設となるため、対象は日本だけでなく、アジアの子どもも想定する
・対象病種は限定しないが、キャンプ参加可能とするためには、専門の医療体制(専門の医師、看護師等)の構築が不可欠となる
・キャンプ毎に、様々な条件を設定することになるが、できる限り広い範囲で募集を呼びかける
・各キャンプに参加する子どもの選定は、医師や看護師、外部の医療専門家等で構成される医療専門委員会を設置し、医療面、安全面、各キャンプの目的などを踏まえ、キャンプ毎に委員会が決定する
1-2)提供プログラム
(A)キッズキャンプ(子どものみの参加。3泊4日程度。基本的に付き添いなし)
【対象】難病などの病気とたたかう子ども 人数:最大50名/回
【年齢】6歳〜18歳(小学生〜高校生) ※キャンププログラム毎で弾力的に設定する
【時期】夏、冬など長期間の参加が可能な時期 3泊4日程度
(B)週末家族キャンプ(家族単位。週末1泊2日。道内、小学校低学年を対象。)
【対象】 難病などの病気とたたかう子ども 人数:最大10家族/回
【年齢】 制限なし
【時期】 夏、冬だけでなく、春、秋も含めた週末などの休日 1泊2日程度
※以下は、展開期以降に実施を検討する
(C)きょうだい児キャンプ(病気とたたかう子どもの兄弟、姉妹を対象)
(D)グリーフケアキャンプ(亡くなった子どもの保護者を対象)
(E)統合キャンプ(病気とたたかう子どもと健常児(地元小学校等)を対象)
1-3)専用施設の建設
資金状況(特に計画的な運営費の確保)に応じて、上記プログラムを効果的に実施するための専用施設を建設する(詳しくは「建設の現状と予定」を参照)。
1-4)運営・維持管理
積雪寒冷地としての施設運営・維持管理計画を作成・実行する。
1-5)キャンプ実施体制
(A)医療サポート
医師や看護師等の医療資格を持ったものが、キャンプ全体を見守り、専門性を活かした行動や判断を行う。(そらぷち保健室も含む)
(B)カウンセラー
キャンパーと一緒に生活し、必要に応じてサポートを行う。役割分担として以下2種類
【医療】 医療・福祉従事者(基本的な医療知識、対人援助技術が最低限必要。学生も可)
宿泊施設での生活や医療的ケアの必要な場合に、子どもたちをサポートする。
【プレイリーダー】 医療・福祉キャンプの経験者
野外活動等のレクリエーションを行う際はグループを引っ張り、子どもたちをサポートする。
単に子どもと遊ぶだけでなく、子どもの状態を見ながら適切な活動・休憩を実施する。
※将来的に「カウンセラー」は、医療や対人援助のスキルを持ち、難病児に対応できるレクリエーションを実施できる人材となることが望ましい。
(C)プログラムサポート
各プログラムのエキスパートが望ましい。(例:スキー、スノーモービル、乗馬、グライダーほか)
(D)キャンプスタッフ
プログラムが安全に円滑に進むように、場所の準備・サポートを行う(現地を細部まで把握し、事前準備やシミュレーション、リスクマネージメントをきちんと行うことのできる人材)。
難病小児やその家族の現状、自然体験活動の意義など、様々な機会で情報発信し、積極的に啓発・普及活動を行う。具体的には、以下。
・キャンププロモーションビデオの製作、配布
・パンフレット、ニュースレター等の製作、配布
・ホームページの作成、運用
・市民向け活動報告会やフォーラム、シンポジウムの実施
・チャリティイベント(コンサート等)
・全国各地でのセミナーなどの開催(キャラバン活動)
そらぷちキッズキャンプの事業に活かし得る調査及び研究を行う。具体的には、キャンプ参加者の心や身体の変化、ボランティア等の意識の変化等を調査し、キャンプの効果について医療関係の学会や野外教育等の学会で発表する。
収益事業としての位置づけとなるが、難病小児等の自然体験活動を実施していない期間については、敷地内を一般供用するとともに、宿泊施設等については、他団体等の利用のため施設を低廉な料金で貸与する。貸与については、地元福祉団体、児童等を優先する。
収益事業の位置づけで、地元農家等の協力を得て、地域特産品のチャリティ販売を行う。
収益事業の位置づけで、Tシャツやはがき等のオリジナルグッズを製作し、チャリティ販売を行う。
収益事業の位置づけで、他団体の様々な製品に、そらぷちキッズキャンプのロゴマークを使用した場合について、使用料を徴収する。